2016年10月24日月曜日

アオシマ 特設水上機母艦 聖川丸 昭和19年 製作

 
アオシマの特設水上機母艦「聖川丸」です。



聖川丸は川崎汽船の神川丸型級貨物船の二番船です。姉妹船の神川丸、君川丸、国川丸と「神聖君国」の四文字に川崎汽船の『川』を加えて命名されました。

4姉妹は太平洋戦争開戦前、揃って特設水上機母艦として徴用され、後甲板にデリックを撤去し航空作業甲板を設置、カタパルトを装備して、開戦に臨みました。

聖川丸は第二次ウエーク島攻略作戦、1月にラバウル攻略作戦、3月にラエ、サラモアの攻略作戦に従事中、米艦載機の攻撃を受け至近弾により損傷、内地で修理後はラバウル方面に進出、搭載航空機隊はR方面航空隊として、ガダルカナル戦を支援しました。10月に空襲により損傷後は特設運送船に転籍し、各地の輸送任務に従事しました。1944年4月にヒ68船団に加入して内地へ向かう途中、船団は襲撃を受け聖川丸も魚雷1本を受け損傷します。修理後も危険な南方地帯や台湾、中国方面の輸送に活躍します。しかし1945年7月、瀬戸内海への米機動部隊の空襲により遂に幸運の武勲船も被弾し、擱座して終戦を迎えました。

終戦後、復旧工事を受け、1949年に修理完了。戦後の復興に向けて各地への交易に活躍し、1969年、引退し台湾で解体、34年の波乱に満ちた生涯を終えました。



戦前、戦時中、戦後と活躍した、優秀船、聖川丸を製作しました。

アオシマからは姉妹船4隻とも発売されており、細かな相違点も再現されています。

キットは開戦時の状態を再現しています。戦争中盤以降は戦線の後退のより、前進移動基地的な性格の特設水上機母艦の活躍の場が無くなり、特設運送船にそれぞれ転籍していきました。

終戦時の武装は浮揚修理時の資料が残っていて、



船船上、両ウイングに25ミリ連装機銃を、煙突後部も円形銃座に25ミリ連装機銃を2基並列で装備されています。中央構造物後部両舷には3年式8㎝高角砲が、ボートの後ろには25ミリ単装機銃が装備されています。艦首の砲座は水上機母艦時代と同じく15㎝平射砲を。後部砲座は3年式8㎝高角砲に換装されていました。

今回はIF改造で、もし特設水上機母艦のまま、大戦後半を迎えていたらという設定で製作してみました。



改造点は主砲の15㎝平射砲を12㎝単装高角砲に前後とも代えてみました。
中央構造物の機銃や8㎝高角砲は史実の大戦末期と同じにしています。
船橋上には21号電探も搭載してみました。



搭載機は零式三座水偵と、架空機として、零戦52型ベースに2式水戦改を搭載してみました。
機体強度が上がっているから、これで射出機で出せる強度はあるかも!?



戦前のニューヨークライナーはスマートな船でかっこいいです。

戦闘艦艇だけでなく、こういった商船ベースの船も良いですね。

アオシマの神川丸型水上機母艦は作り易く、4隻を作り比べてみるのも揃えやすいと思います。



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