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2023年6月6日火曜日

フジミ 駆逐艦 磯風 1945年

フジミの特シリーズ、駆逐艦磯風です。


特シリーズの陽炎型駆逐艦はシリーズ初期の頃にリリースされましたが、精密さは後発の艦NEXTやピットロードの新版と並べても遜色ない出来です。

初期の特シリーズによくある組み立て辛い箇所もありますが、マストを作り変えたのと機銃を交換したぐらいで充分精密な甲型駆逐艦を再現できます。


磯風は、同型艦の浦風、浜風、谷風と第17駆逐隊を編成し、真珠湾、インド洋、MI作戦、ソロモンでの空母戦や輸送作戦など主要な作戦に参加した歴戦の艦です。

大戦末期には雪風も17駆に加わりますが、マリアナ沖海戦の前に谷風が、レイテ沖海戦後本土へ帰還中に浦風がともに米潜水艦に沈められています。

磯風、最後の出撃の天一号作戦では、大和とともに浜風も米艦載機の攻撃により撃沈、磯風も航行不能の損傷を受け、甲型駆逐艦最後の生き残りの雪風の手により自沈処分され、開戦から東西南北を奔走した歴戦の駆逐艦も最期を迎えました。


特シリーズの磯風は浜風と2隻セットで発売されています。

もう一隻の浜風と雪風も加えて最後の第17駆逐隊を再現したいですね。



2023年3月8日水曜日

ピットロード 駆逐艦 涼月

 ピットロードの駆逐艦 涼月です。

涼月は大和と共に天一号作戦に参加した事で有名です。

秋月型駆逐艦の3番艦として昭和17年12月に竣工しましたが、19年1月と10月に二度雷撃を受け大破し、マリアナ沖海戦とレイテ沖海戦には参加できませんでした。

雷撃を受け艦首と艦橋、艦尾を失う大損傷を受け、修理が施されましたが、艦首は海防艦のように直線的に、艦橋も後期建造艦に予定されていた角ばった形状、艦尾も鉄板張りなどになっています。


涼月のキットはピットロードとアオシマから発売されています。

ピットロードのキットは甲板後部の鉄板張りが再現されていましたのでこちらを製作しました。


後甲板は涼月特有のパターンです。

艦橋は満月以降の建造艦に予定された角ばった形状になっています。

前マストと後マストに13号電探を装備しております。前マストにはさらに22号電探を装備しています。秋月や初月などは21号電探を装備していましたが重すぎたのでしょうかね。


天一号作戦では大和以下2水戦のメンバーも5隻撃沈されてしまいますが、涼月は大損傷を負いながらも乗員の懸命な応急作業により沈没を免れ何とか佐世保に帰投できました。

戦後は同型艦の冬月、旧2等駆逐艦の柳とともに北九州市の若松港に防波堤として利用され、現在はコンクリートで埋められていますが、港を守り続けています。




2023年3月1日水曜日

駆逐艦 藤波  ハセガワ 早波改造

 夕雲型駆逐艦の藤波です。

ハセガワの早波を改造して製作しました。


藤波は夕雲型駆逐艦の11番艦として藤永田造船所で1943年7月31日に竣工しました。

訓練後、第二水雷戦隊第32駆逐隊に編入され輸送任務や船団護衛に就いています。

1944年にはマリアナ沖海戦、レイテ沖海戦に参加しています。

レイテ沖海戦では、サマール島沖にて米護衛空母部隊を追撃中、行動不能に陥った重巡洋艦鳥海の乗員を救助後雷撃処分の後、退避を行いましたが米空母艦載機に撃沈されてしまいました。

ハセガワのリニューアル版夕雲型は組みやすく旧キットではいまいち似ていなかった夕雲型の端正な艦容を再現した良キットです。

前期型の夕雲、中期型の早波、後期型の秋霜、朝霜が発売されています。

早波のキットを使用すれば、夕雲型中期型の前マストを電探搭載にされた姿を再現できます。

早波から藤波に改造するにあたって、艦尾の爆雷投下台のパーツを投下軌道のパーツに変更、艦尾のパラベーンは撤去しています。

藤波の単装機銃は、ピットロードから発売されていた藤波の説明書に、単装機銃の装備位置が書かれていたのでこちらの配置にしてみました。

艦尾の爆雷投射機の周りに4挺、後部マスト右舷に1挺、艦橋前機銃座の左右に2挺、合計7挺の単装機銃が装備されていたようです。

後部マストはプラ棒で作り直し、13号電探も装備しています。

前部マストトップもプラ棒で作り直し、単装機銃も装備しています。

ハセガワの夕雲型は作りやすく、価格も手ごろなので数を揃えて大戦後半の水雷戦隊を再現してみたくなります。


→艦船模型記事一覧





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2022年11月25日金曜日

フジミ 駆逐艦 時雨 1944年

 フジミの駆逐艦 時雨 が完成しました。


時雨は白露型駆逐艦の2番艦として建造され、開戦時は白露と初春型の有明、夕暮と第27駆逐隊を編成し珊瑚海海戦、ミッドウエー海戦、第三次ソロモン海戦、ガダルカナルへの輸送作戦などを戦いました。

1943年もソロモンでべララベラ開戦やブーゲンビル沖海戦に参加、その間僚艦の有明と夕暮を失い、同じく僚艦の欠けた五月雨、春雨とともに白露型4隻で27駆逐隊を編成し1944年の米軍の攻勢を迎え撃ちます。

トラック島への大空襲も生き延び、ビアク島への増援作戦、渾作戦に参加、この時春雨が沈みます。

マリアナ沖海戦では第二航空戦隊の護衛に付き、空母龍鳳を援護しています。この時輸送隊にいた白露は油槽船清洋丸と衝突し沈没しています。

マリアナ諸島失陥後、生き残った五月雨とパラオ諸島への増援作戦に向かいますが、この時五月雨が座礁し、その後米潜に沈められます。

ただ1隻生き残った時雨は、米軍のレイテ島上陸を迎え撃つ捷一号作戦において第一遊撃部隊、第三部隊として西村中将指揮のもと、戦艦山城、扶桑、重巡最上、駆逐艦満潮、朝雲、山雲とともにスリガオ海峡に突入、同時突入の予定だった栗田艦隊の遅れにより西村艦隊単独で戦艦6隻、巡洋艦8隻、駆逐艦26隻、魚雷艇39隻の圧倒的戦力差で時雨を除いて全滅してしまいます。

レイテ沖海戦敗退後は輸送任務の護衛にあたっていましたが、1945年1月24日、船団護衛中に米潜水艦の雷撃により沈没しました。

フジミのキットを製作しました。

特シリーズとしてはややあっさりとした部品構成で細かすぎず、同型艦を揃えるにはちょうど良い感じです。



キットの第一煙突がやや低い感じでしたので、ジャンクにあったピットロードの初春の煙突を拝借しました。

秋月方を除けば駆逐艦としては珍しい、前マストに13号電探を搭載しています。

キットでは見張り所がありませんでしたが、無いと見張りとかどうなの?と思ったので取り付けてみました。おかげで前マストが高いですね・・

後部マストが細いから、前マストに13号電探を付けているのでしょうか?

同じマストのタイプの初春型は後マストについていますがどうなんでしょうね。

時雨の最終時の武装は12.7㎝連装砲2基4門と61㎝魚雷発射管8門、予備魚雷は6本に減っています。(今回は予備魚雷函は8本分にしています。

機銃は25ミリ三連装機銃3基、連装1基、単装15基の計26挺装備しています。

他に13ミリ単装機銃が4基装備されていましたが、こちらは省略しています。


→航空巡洋艦 最上 1944年 フジミとタミヤをミキシングで製作

→フジミ 重巡洋艦 鳥海 1944年に製作

→艦NEXT 戦艦長門 

→艦船模型記事一覧



2022年8月30日火曜日

ヤマシタホビー 改丁型駆逐艦 橘

 ヤマシタホビーの改丁型駆逐艦、橘です。


改丁型駆逐艦は、消耗した駆逐艦を補充するため簡易構造にした丁型を更に簡易にしています。目立つ部分ですと艦尾が角型になっています。


橘は改丁型の1番艦として建造されています。

ヤマシタホビーでキット化された丁型駆逐艦の竹に続き発売されたキットです。


キットは、特型、睦月型に引き続きリリースされたので、組立も容易で、細かい部品の損失に気を付けたら精巧な改丁型を再現できます。

前マストトップと前後旗竿をプラ棒で組み直し、艦底に0.5㎜プラ板を貼ったのと機銃類を交換したぐらいで他はキットストレートで製作しています。

前部主砲の防盾も側面がモールドされた良いパーツでしたが、紛失してしまい手元にあった連山模型のジャンク品から流用しています。



艦尾周囲はそれまでの駆逐艦と比べて対潜兵装なども強化されています。

ヤマシタホビーの駆逐艦は特型各バリエーションに加え、睦月型の兵装強化状態も発売され、どれを作るか迷います。欲を言えば、秋月型後期型を出してもらえたら最高です。






2021年12月14日火曜日

世界の艦船 男たちの大和 駆逐艦 磯風と榧をパチ組

 屋根裏を掃除していたら、積みプラからこんなのが出てきました(^^)v

映画男たちの大和のタイアップで販売されていた世界の艦船シリーズの彩色済みキットです。

箱は潰れていますが・・(;^_^A  ジョーシンでの価格がなんと336円!(定価も420円!)今では信じられない価格ですね。


屋根裏には2個残っていて、画像の駆逐艦磯風と榧(かや)の2隻でした。

フルハルの船体から艦底を外しウオーターラインにしてみました。

昔はこれらのキット大量に購入して船体を分割後、船底にプラバンを貼りマストや小部品を交換して塗装して製作していました。

今回はせっかくなので、艦NEXT大和のパチ組と合わせて飾れるようにキットのみのパチ組で作ってみました。


陽炎型駆逐艦磯風。前部マストと電探室が組みにくかったものの、パチ組でこの出来です。

エナメルで墨入れし、艶消しクリアーでコートしました。

続いて、松型駆逐艦の榧。


損傷修理時に改丁型駆逐艦と同じ形式の前マストに変えられています。


同じくパチ組した戦艦大和と並べてみました。
マスト類などの省略具合も同じ感じで並べるに丁度良いです。


2021年12月8日水曜日

駆逐艦天津風 1945年

 駆逐艦天津風がもし、本土に無事帰還し修理を行えた状態を製作してみました。


天津風は陽炎型駆逐艦の9番艦として建造され、機関には次期主力駆逐艦としての丙型駆逐艦(島風)用の高圧缶を試験的に搭載されています。

太平洋戦争では第二水雷戦隊に所属し南方攻略作戦、ミッドウェー海戦、第二次ソロモン海戦、南太平洋海戦、第三次ソロモン海戦などを戦っています。

1944年1月、雪風と共に軽空母千歳、タンカー船団を護衛しシンガポールを目指しますが、1月16日米潜レッドフィンの雷撃を受け天津風は船体前半を失い、漂流してしまいます。

救難信号を出しましたが海図が無い為100浬違う位置を知らせてしまい、友軍に発見されるまで1週間も漂流していました。その後、曳航され仏印のサイゴンにて応急修理を行い11月15日よりシンガポールで消失した前部船体切断部に応急艦首を備え仮説の艦橋とマストを備えました。

貴重な高性能機関を搭載した天津風を本格修理するため、舞鶴海軍工廠で艦首と罐を新たに作ることになります。

天津風は1945年3月17日、本土で石油を送還する南号作戦のヒ88J船団に加わり本土を目指しますが米軍の潜水艦とB25やB24の攻撃により次々と船団は撃沈されてしまいます。

ようやく寄港した香港よりホモ03船団に加入し再び本土を目指しますが、B25爆撃機隊の執拗な攻撃により天津風も損傷後アモイで擱座し爆破処分されました。

Wikipediaより画像引用 B25と対空戦闘中の天津風

仮艦首により大きな波を立てる天津風を米軍機は速力を誤認し照準を外す効果もありました。


今回は、「もし天津風が本土で修理がされていたら」の状態を製作してみました。

米潜に雷撃されたのが仏印近海では無く設備の整ったシンガポールの近くだと、修理も短く済み、本土へ早く帰れていたかもしれません。


ハセガワのリニューアル版駆逐艦朝霜が出たため御役御免になってしまった(艦尾が垂直なので)ピットロードの朝霜のキットを使って製作してみました。

中央の黄色のマスキングテープより前部が損失した船体になります。

艦首を海防艦のように直線的に削り、艦橋を松型のような箱型にし防空指揮所も設けてみました。船外電路は復旧せず、後部の舷窓は閉鎖した状態としてみました。


1番煙突横の予備魚雷格納函と積み込み用スキッドビームは取り付けず、代わりに夕雲型と同じように3連装機銃座を設けました。



旧2番砲跡は他の陽炎型と同じく3連装機銃座2基に換装しています。

備砲は、89式12.7㎝高角砲を装備してみたくなりますが、この時期に兵器の不足が予想されるので、残存していた2番3番主砲を前後に装備しています。

天一号作戦に参加した駆逐艦が艦尾に3式爆雷投射機を増設していたようなので、94式投射機の後ろに装備してみました。


駆逐艦天津風 1945年時 (架空修理完了状態)
主砲 3年式12.7㎝連装砲C型2基4門
魚雷 61㎝4連装発射管2基8門 予備魚雷4発
機銃 96式25㎜3連装機銃7基、同単装15基 合計36門
爆雷 94式爆雷投射機1基 3式投射機2基 投下軌条2条 爆雷42発
13号電探 22号電探 逆探 3式探信儀 4式聴音機


もし内地に早く帰られていたら、こんな姿で大和と共に天一号作戦に参加していたかもです。